かつてベルトスクロールアクションゲームが『ダブルドラゴン系』と呼ばれていたのを『ファイナルファイト系』へと塗り変えた超名作。当時は目を疑う程の美麗グラフィックに迫力のサウンド、かつてない馴染みやすい操作感覚と個性溢れるキャラクター達で大ブレイクした。世間ではまだ「ゲーセンは不良の溜り場」という古臭い考えだった頃、若かりし日のちょーじんは学校の「ゲームセンターには入るべからず」というアホな校則を無視し、毎日のように少ないお小遣いを叩いて遊びに行ったものである(たまにクラスの女子やチクり魔に見つかっては次の日の放課後に呼び出されたりもしたが)。
もとは『ストリートファイター』の続編として開発され、開発段階では『ストリートファイター89』となる予定だったが、内容があまりにも異なるため最終的に別のシリーズとしてリリースされた。その絶妙な物理感覚や当時としてはズバ抜けたグラフィックは、後に生まれる『ストリートファイターⅡ』にも受け継がれた(ちょーじんは初めてストⅡをゲーセンで見た時、素でファイナルファイトのパクりかと思ったが、すぐに同スタッフによるものと知って妙に納得したのであった)。その絶大な人気とは裏腹に家庭用機では長い間マトモな移植にほとんど恵まれず、初めに移植されたスーファミ版があまりにも不完全だったため、ステージとキャラクターが全員いるというだけで『完全移植』を名乗った操作感覚がおかしいメガCD版と、またまた『初の完全移植』とか威張っていたGBA版でさえもCPS版の移植ではなく、省かれた部分をいくつか戻しただけのスーファミ版のアップグレードにすぎなかった。ストⅡシリーズのようにサターンやプレステのカプコンジェネレーションシリーズで移植されるのをずっと期待して待っていたが、結局発売されたのはあのカプコンUSAの『ファイナルファイト・リベンジ』だけであった・・・そして、とうとう2006年にPS2で発売された『カプコンクラシックスコレクション』にて、17年間待ちに待ったファイナルファイトの完全移植版が家庭用ゲーム機で遊べることになった(海外ではXBOX版も発売)が、『Capcom
Classics Collection: Remixed』に収録されたPSP版は海外のみの発売となり、最後のトドメと言わんばかりにXBOX360とPS3で配信された『Final
Fight: Double Impact』は海外のみの配信となり、見事に日本のファンは完全にカプコンに切り捨てられたことが証明された・・・
ちなみに2006年に再び海外で開発され、海外のみで発売されたPS2&XBOXソフト『ファイナルファイト・ストリートワイズ』にも初代がクリア特典として解除できたのだが、何故か全編処理落ち状態になっていて、とても遊べる内容ではなかった・・・ |