さりげなくサターン初の2D格ゲーだったりもする、かなり『モータルコンバット』を意識した雰囲気の実写取り込みで18歳以上推奨だが、実は和ゲーなだけにプレイ感覚やキャラデザインは本家よりも幾分か洗練されていて多少遊びやすくなっている。SNKの『風雲黙示録』のように背景にある柱やら2階やらに飛び移ったりすることが出来るが、ジャンプの軌動が攻撃に実用的でないので、どうも中途半端な立ち回りになり気味なのが残念。あと18歳以上を推奨しているわりには実はそれほど過激な表現はなく、残虐描写という面では初期の『サムライスピリッツ』にも及ばず、吹っ飛ばされた時に血飛沫が飛び散る程度でモータルコンバットや『大江戸ファイト』等で見られるような笑えるフェイタリティもないのがちょいと物足りなく感じてしまう。レイティングする側は「実写+血飛沫」という先入観だけでよく調べもせずに18歳以上に認定してしまったか、もしくはどんなにふざけたコスプレしたキャラがリアリティの欠片すらないモーションで動いても「実写で流血している」という時点で自動的に18歳以上推奨なのかもしれない。その辺の基準はよくわかりませんな。
後に同じ会社からプレステで『キリングゾーン』なる3Dポリゴンを使った似たような世界観のゲームが出ているが、そっちはやったことないので、これの続編かどうかはよく分からない。海外ではどっちもあのアクレイムによってローカライズされている。 |