ストリートファイターZERO






リュウ ケン・マスターズ 春麗 ナッシュ ローズ 火引 弾
 



 


 

 

春日野 さくら 神月 かりん レインボー・ミカ バーディー アドン
 




 

ガイル ザンギエフ

    ダルシム

ブランカ エドモンド本田
 



 

 


 

 












サンダーホーク ディージェイ フェイロン キャミィ ユーリ ユーニ
 

バルログ  

 

 

M.バイソン バルログ サガット   ベガ 豪鬼 殺意の波動に目覚めた
リュウ
 
 

 


 


 


 





コーディー ガイ ソドム ロレント 源柳斎 マキ イーグル ユン
 

ストリートファイターZERO

アーケード(95年 6月)CP-システムⅡ

プレイステーション(95年12月29日

サターン96年1月26日 

 WINDOWS 9598年3月12日

ゲームボーイカラー(2001年3月30日)

PS2『ファイターズジェネレーション』(2006年5月25日)

ストⅡシリーズも『スーパーストリートファイターⅡX』で通算5度目ものグレードアップを向かえ、ファンもそろそろ新作を欲していた頃に発売されたストリートファイターⅠとⅡの間の出来事という設定のZEROシリーズ。シリーズおなじみのリュウ、ケン、サガット、Ⅱのヒロインであり、格ゲー界のヒロインでもある春麗が新コスチュームで登場し、それまで一般的にはわりと知名度が低かったストⅠのキャラとしてアドンとバーディ、実はもともとストシリーズとして発売されるはずだったストリートファイター'89ことファイナルファイトからもガイとソドム、ストⅡでは名前だけの登場だったガイルの親友ナッシュ、完全新キャラのローズの10人が初期デフォルトキャラとして選択可能で、ボスキャラとしてストⅡの劇場版アニメに影響されてデザイン変更されたベガと前作スーパーストⅡXの隠しボスだった豪鬼、そして最後はライバル会社であったSNKの『龍虎の拳』の主役キャラをパロったネタキャラで後に大人気キャラとなるダンが隠しとして登場した。

それまではリアル調だったグラフィックが同社のヴァンパイアシリーズでおなじみのアニメチックな雰囲気となり、同じくヴァンパイアでもおなじみだった空中ガードや、通常技の弱、中、強をタイミングよく押すことで連続で繋げられるチェーンコンボも搭載された。スーパーコンボゲージが3段階までストック可能となり、それに合わせて各キャラのスーパーコンボがレベル13まで使い分けることも可能となった上に各キャラのスーパーコンボが2種類ずつに増え、ゲージを一本消費するガードキャンセル技、ZEROカウンターも追加され、戦略の幅が広がった。
劇場版ストⅡMOVIEが公開されてからまだ日が浅かった時期に開発されたこともあり、映画のクライマックスシーンのリュウ&ケン対ベガの2対1の闘いが再現できる隠しモードもあり、BGMもそのシーンで流れた『恋しさと せつなさと 心強さと』のカラオケバージョンが流れたが、家庭版では曲の使用料の問題でベガのテーマに変えられてしまった。ゲームボーイカラー版は海外の開発元によって移植されたためか、タイトルが海外版の『ストリートファイターALPHA』になっており、カプコンUSAがストⅡでガイルのエンディングに出てくるナッシュの名前を勝手に変えてしまったため、ナッシュの名前がチャーリーになってしまっている。
カプコン的にはⅢが完成するまでの小遣い稼ぎのつもりで開発したらしいZEROシリーズだが、最終的にはストⅢ以上に成功することとなった。

 

ストリートファイターZERO2

アーケード(96年3月)CP-システムⅡ

プレイステーション(96年8月9日

サターン96年9月14日

WINDOWS 9598年3 月12 日

スーパーファミコン96年12月20日

PS2『ファイターズジェネレーション』(2006年5月25日)

ストⅡからザンギエフとダルシム、ファイナルファイトからロレント、ストⅠから元、新キャラとしてさくらが登場し、前作では賛否両論だった春麗の新コスチュームが気にいらない人用に、春麗のみスタートボタン押しっぱなしで選択することでストⅡでおなじみのチャイナ服が選べるようになった。ヴァンパイアシリーズとの差別化を図るためか、チェーンコンボが廃止された代わりにオリジナルコンボという、ゲージを使用して一定時間相手を手動でタコ殴りにできるシステムが追加された。ちょーじん的にはチェーンコンボは気に入っていたのでこの変更はかなり痛かったが、なんだかんだで多分ストリートファイターシリーズの中ではスーファミ版ストⅡに続いて2番目にやり込んだ作品である。海外版の『ALPHA2』では隠しキャラとして中平正彦のストZERO漫画に登場する『殺意の波動に目覚めたリュウ』をベースにしたEvil Ryuが追加され、日本では家庭用のサターン版にのみ追加されており、この辺から2D格ゲーに関してはプレステよりもサターン版の方が優秀という流れが始った。時期的にすでに寿命が尽きていたスーファミにも移植されたのはかなりのサプライズで、それまでずっと遊んでいた16ビット機と、少ない小遣いを叩いて乗り換えた32ビット機との性能差を実際にわかりやすく図る事ができたという、別の意味で感動したものである。

 

ストリートファイターZERO2 ALPHA

アーケード(96年8月)CP-システムⅡ

サターン97年9月18日

プレイステーション(97年10月23日

   

PS2『ファイターズジェネレーション』(2006年5月25日)

ZERO2の海外版『ALPHA2』で追加された殺意の波動リュウに加え、色々バランスなどが調整されたグレードアップ版。サターンとプレステ版は『ストリートファイターコレクション』にて更にマイナー調整された『ZERO2' ダッシュ』として収録され、VSモードでのみ『X-MEN VS ストリートファイター』に登場したキャミィも使えるようになり、のちにそれぞれのハードで単品の廉価版ソフトとしても発売された。また、海外ではアーケード版は稼動しておらず、海外の家庭版は『ALPHA2 GOLD』となっている。

 

ストリートファイターZERO

アーケード(98年7月)CP-システムⅡ

プレイステーション(98年12月23日

ドリームキャスト(99年7月8日

 

サターン4M-RAM(99年8月5日 PS2『ファイターズジェネレーション』(2006年5月25日)
ストⅡからブランカ、E.本田、バイソン、バルログとZERO2' ダッシュで追加されたキャミィが復活しファイナルファイトからはすっかりキャラが代わってしまったコーディー、中平正彦の漫画『さくらがんばる!』に登場した神月かりん、完全新キャラのR.ミカと、キャミィのコンパチであるユーリとユーニが追加された。アーケード版では殺意の波動リュウは削除されたがPS版をはじめとする家庭用機では復活し、他にもガイル、フェイロン、ディージェイ、T.ホークとそれぞれの専用ステージも追加された。
ゲーム中の音楽がそれまでのものとは大きく異なるロック調(?)のものとなり、通常投げのコマンドもそれまでは近距離でレバー入れ強Por 強Kが一般的だったのが今回は距離に関係なくパンチかキック2つ同時押しに変更され、失敗モーションも追加された。他にも攻撃をガードすると減っていくGPゲージも追加され、ゲージが減った状態でガードするとガードブレイク状態となって大きな隙ができてしまうシステムも追加された。キャラを選択した後も3種類の性能から選択できるイズムセレクトが今回の大きな特徴で、Z-ISM(スタンダードでほとんど今まで通りの通常スタイル)X-ISM(スーパーコンボのレベル制や空中ガードはないが攻撃力が高い、昔ながらのスタイル)V-ISM(スーパーコンボが使えない代わりに唯一前回で追加されたオリジナルコンボが使えるようになったスタイル)の3種類から選択可能になっている。また春麗のチャイナ服は今回X-ISM選択時のみ使用可能になっており、ソドムもX-ISMのみ武器がサイからファイナルファイトでおなじみの日本刀になっている。ちなみに海外版ではタイトルが「ALPHA3」のため、Z-ISMがA-ISMに変えられている。
ちょーじん的には通常投げのコマンド変更やBGMのスタイルに結構抵抗があったが、キャラ数の豊富さ(とくに家庭版)は大きく評価している。ただし、このRミカというキャラが好きな人には悪いが、その存在があまりにも浮いてしまっていて世界観にまったく馴染んでおらず、こんななキャラを追加するよりも、ちゃんと今まで通りストⅠの誰かを復活して欲しかったというのが本音で、基本的に主人公ばかり使うちょーじんにとっては、リュウの滅・昇龍拳の使い勝手が気に入らず、普通に真・昇龍拳にすれば良かったのにと思ったものである。あと今回はキャライラストの絵柄が生理的に受け付けず、同じく『MSH VSストリートファイター』のキャラ絵もキライなのである。

 

ストリートファイターZERO(アッパー)

アーケード(2001年2月NAOMI

ゲームボーイアドバンス2002年9月27日 PSP(2006年1月19日)
前作の家庭版で追加された要素がアーケードに逆移植され、基盤もCPSⅡからカプコンVS.SNK』や『マーブルVSカプコン2』と同じくドリキャスのアーケード基盤NAOMIに乗り換えたGBA版ではハードの性能上かなりモーションやボイスが削られてキャラのグラフィックも小さく簡略化されたが、更なる追加キャラとして『カプコンVS.SNK 2』からファイナルファイト2のマキ、ストⅠのイーグル、ストⅢのユンも追加された。またPSP版ではタイトルが『ZERO3↑↑(ダブルアッパー)』となり、GBA版で追加された3人のキャラが簡略化されていないカプエス2のグラフィックのまま追加され、更には何故か『カプコンファイティングジャム』のオリジナルキャラ、イングリッドまでもが追加されている。基本的には完全移植+αでキャラ数的にもZERO3の最高バージョンなのだが、PSP本体がLとRボタンの設計位置の関係で6ボタン格ゲーは遊びづらくなっているのが欠点。ちなみにPS2で発売された『ストリートファイターZERO:ファイターズジェネレーション』に収録されているZERO3は「↑(アッパー)」ではないため、カプエス2からのキャラは追加されていない