まずは日本版からいくつか紹介
ストリートファイターⅡRYU 1巻~3巻 神崎将臣 |
徳間書店ファミリー・コンピューター・マガジン連載(93年5月~95年1月)
|
|
|
|||
|
|
|
||||||
|
|
|
そして・・・恐怖
の
アメコミ版♪
↓ 勇気のある人は1巻をクリックすれば大きい絵で見れるぞ。壁紙にでも如何かな?ケケケケケケケケ!!!
|
今アメリカでは日本のアニメ・マンガが大ブームで、現在は
Image社からかなーり日本マンガの影響を受けているストリートファイターのアメコミが出版されているが(実際に描いてるのはアジア人っぽいけど)、93年当時はそんなもんは知りません。ジャパニーズスタイルなんざ一切興味ありません。漫画といえばこーゆー絵柄が常識なのです。と、そんなこんなでカプコンUSAにアメコミを製作するよう依頼されたのはMalibuというアメコミ会社が出版することになった。そしてアメリカのNo1ゲーム雑誌Electronic
Gaming
Monthlyで予告篇まで載せてもらい、8月についに期待に添えて待望の第1話が発売された!・・・しかしそれは見るもオゾマシイ、クソと呼ぶには糞に失礼な程のラクガキにすぎなかった・・・てゆーか、ゲーム雑誌に載った予告篇だけで興醒めした者は決して少なくは無かったはずだ。一体何を考えてカプコンUSAはこのMalibu社を雇ったのかは大いに謎だが、もともと謎な行動が多いカプコンUSA支部、別に今更驚くことでもありません。 見ればおわかりになるとは思うが、主人公であるリュウがかなりのブサイクです。カッコ良くしようとか思わなかったのか、それともこれがカッコ良いつもりなのか・・・?春麗はババァ顔でケンは典型的なスーパーヒーロー顔。バイソン(米国ではバルログね)はゴリラだし、サガットは頭剃った明石さんまでベガ(米国ではバイソン)はキショいゾンビづら。物語中のバルログ(米国ではベガ)なんかは2コマしか出番がなく、1コマ目は遠くからリングの上でリュウを挑発して次のコマではやられています。 物語の方はとゆーと、リュウと春麗は恋人同士という設定で昔はケンと三人で修行をしてたらしい。んで、春麗は父ちゃんを誰かにぶっ殺されたんでインターポールの捜査員になったことでリュウに説教される。「武道より警察の仕事を選ぶとは何事だー」とか言って。でなんか二人のキモチわるぅーいキスシーンの後、一方ケンが、リュウに負けたことでムカついてるサガットに襲われるのだが、第2話でサガットに首を切り落とされて、リュウが宅配便でそのケンの生首を受け取ります・・・(勝手に殺すなよ)。おそらく当時何故か(アメリカでのみ)大人気だったアメリカンスプラッターバイオレンス格闘ゲーム(商売敵)モータルコンバットに対抗意識を燃やしてのことかと思われる。とにかくメチャクチャな不評に見かねたカプコンは3話で打ち切りにさせたよーです(あたりまえ)。んで、その打ち切りにされた3巻目ではMalibu社のオリジナルキャラ『フェレット』まで登場させちゃってます(3巻の表紙で本田らしき相撲取りに襲い掛かろうとしてる人)。このヨダレ垂らしてる変人のどこをどー見れば『フェレット』なのかはわからないが、とにかくこの3巻の終わりには中途半端に終わったことについての説明として 『complications with Capcom and their dislike of our adaptation of the most popular game in the world』と述べている。 よーするに、カプコンがMalibuのストリートファイターを元に作ったコミックの出来が気に入らないので、打ち切りになりましたと。 そしてこの半年後程に今度は徳間書店出版の神埼将臣作の日本版が英訳されて発売され、日本漫画人気の火付け役の一つとなるわけだが、一方Malibu社はせめてもの反抗というべきか当時ストリートファイターのアメリカでのライバルゲームだったモータルコンバットのコミックを手がけることとなった。それが成功したのかどーかは定かではないが・・・一応その後、もう一度今度はストリートファイターの1話~3話をまとめた単行本を発売してみたらしい。
|
〔戻る〕