ヴァンパイア



 




   
  デミトリ=マキシモフ モリガン=アーンスランド フェリシア ガロン ザベル=ザロック
 



 


 



ビシャモン オルバス ビクトル=
フォン・ゲルデンハイム
サスカッチ アナカリス
 
 


 

 

 

ドノヴァン=バイン レイレイ バレッタ リリス キュービ
 
 

 

 

 

 


     フォボス

パイロン      ジェダ=ドーマ

                

    

             シャドウ

           マリオネット

 

ヴァンパイア

アーケード(947月)CP-システムⅡ

プレイステーション(96329日)

 

ストⅡのグレードアップばかり作ってないで、さっさとⅢを出すか、違うものも作ってみろとせかされて作ったシリーズがこれ。カプコンもさすがにそこまで言われたらかなり気合入ったようで、当時は珍しかったTVアニメのような色使いや今ではすっかり見慣れてしまった滑らかなキャラのアニメーションパターン数は当時の格闘ゲームの3~4倍もあった。それ以外にも現在では当然のように格ゲーに取り入れられているチェーンコンボ、空中ガードやガードキャンセル、強化必殺技などの新システムをバンバン出しまくっていった。開発者によれば、ストⅡとは完全に異なるものを作りたかったため、あえてキャラクターを人間ではなくダークストーカーという人間離れした者達の闘いを表現したかったそうだ。後に人間キャラも平気でこういう闘い方をするようになったのはいうまでもないが、それだけこのシリーズが後の格闘ゲームにどれだけ影響を与えていたのかが良くわかる。唯一家庭用に移植されたプレステ版は、2Dの性能で勝るサターンで続編のハンターが発売された更に一ヶ月後のリリースとなってしまったが、オリジナルのオープニングムービーで矢沢永吉が歌うオープニングテーマの『THE TROUBLEMAN』とエンディングテーマの『THE RAIN』が収録されている。

 

ヴァンパイアハンター

アーケード(953月)CP-システムⅡ

サターン(96223日)

 

題名に『ハンター』が付いただけに、新キャラ二人のドノヴァンとレイレイは『闇の住人を狩る者』として新しく主人公として加わったのと、前作のボスキャラ二人フォボスとパイロンが使用可能になった。システム面ではスペシャルゲージがストックできるようになったり、前作はザベルしか使えなかったダウン攻撃を全キャラ使えるようになり、それをかわす起き上がり移動も追加された。サターン版では隠しオプションで前作の配色&BGMやオープニングデモに設定できたり、同キャラ対戦時のみアニメーションパターン数がアーケードと同等になるようにすることができた。ちなみに『ヴァンパイアハンター』の題名で全4巻のOVAシリーズも作られている。そしてアメリカでは『ダークストーカーズ』という題名でショボ~いアメリカ製のテレビアニメシリーズが放映された。

 

ヴァンパイアセイヴァー

アーケード(975月)CP-システムⅡ

サターン98416日)4M拡張ラムカートリッジ

プレイステーション(98115日)

新キャラ、ジェダ、リリス、キュービー、バレッタが登場。ラウンドの合い間に勝者の体力が回復しなくなったので、ある意味一本勝負だが、乱入キャラと闘うには1ラウンドも取られないことが条件のため、ようするに一本の体力ゲージで2ラウンド勝たなければならなくなった。その代わり、受けたダメージは体力ゲージに赤と白とで表示され、白い部分だけ時間とともに回復するようになっている。他にダークフォースというゲージストックを一個消費することで一定時間特殊能力が得られるシステムや、VSシリーズなどにあったアドバンシングガードが導入された。サターン版では4メガ拡張ラムカートリッジを使用し、ドノヴァン、フォボス、パイロンが復活した上に、ロード時間がほとんどないという超豪華版になっている。プレステ版はEXエディションと名乗り、アニメーションのパターンは減っているが、セイヴァー2とハンター2に出てきたマリオネットも使えるようになっている。

 

ヴァンパイアセイヴァー2 & ヴァンパイアハンター2

アーケード(979月)CP-システムⅡ

ドリームキャスト(98810日)

PSP(2004年12月12日)

なぜ作られたのかよくわからないセイヴァー2とハンター2・・・。セイヴァー2ではガロン、オルバス、サスカッチの三人が外され、ハンターのドノヴァン、フォボス、パイロンが加わってるだけで、ガロンがいなくなってるため、ダークガロンも使えないが、変わりに朧ビシャモンが使えるようになっている。あとは色々細かい調整とかされている。ハンター2は要するにセイヴァーのシステムを使ったハンターで登場キャラやBGMはすべてハンターだが、デモイラストがセイヴァーのものだったり、セイヴァーで加わった技が使えたりする。ダークガロンは使用不能なのに、なぜか朧ビシャモン、同キャラに変身するマリオネットと倒したキャラに憑依するシャドウは使用可能になっている。ドリキャスで『ヴァンパイア クロニクル』と呼ばれる通信対戦も可能なシリーズの集大成っぽい作りのバージョンが発売されているが、すべてのオープニングやエンディング類があるわけではなく、どのシステムで遊ぶかを選択できるようになっている。後にPSPでも発売され、こちらは全作品のOPEDが収録されている。