80年代にアーケードやファミコンで大ヒットした飛龍の拳シリーズの続編が92年に初の16ビット版としてスーパーファミコンで発売された。だが、格闘ゲームの歴史を塗り替えたストリートファイターⅡの一月後の発売となったため、ストⅡの「陰に埋もれた」というより、むしろストⅡの築き上げた格闘ゲームの新しい基準についていけなかったのである。一応売りとしては1対1の格闘モードと奥行きのないアクションモードがあり、1本のゲームで2度おいしいということらしい。そして過去のシリーズで好評(?)だった心眼システムを取り入れエキスパートモードと称して、プレイヤーの体にランダムで浮き出る丸いマークが浮かんだら、そこを攻撃して自分に浮かんだら上中下で防御するという何が面白くて、どこがエキスパートなのかさっぱりわからないモードも搭載。そして更に格闘が苦手な人のため(?)にアニメーションモードと呼ばれるボス戦のみRPGのようなコマンド選択式で闘うモードも搭載。と、色々サービス精神に気を配っていたが、肝心のファイティングモードと呼ばれる格闘タイプのモードはパンチ、キック、ジャンプボタンの3つで行われ、通常技が少ない、当たり判定が変、動きが重い、コマンドが良くも悪くも↓+PKや↑+PKとかで、しかもほとんど役に立たない、CPUは何故か超必殺技をいつでも使い放題などとにかく理不尽だらけ。グラフィックは当時としては結構綺麗な方なのだが、そう思うのは雑誌などで静止画を見たときだけで、実際動き出すとカクカクで明らかにフレーム数の少なさが目立つ。ストーリーモードでは容量の都合でミンミンだけ龍戦士に変身した姿が使えなかったり、ほとんどの敵キャラが色違いや頭の挿げ替えだったりと、とても同時期に大ブレイクを巻き起こしたストⅡに着いて行ける出来ではなかった。ゲーム中のBGMやキャラデザイン等はそこそこカッコ良いものの、主人公はジャンプするたびに「ホリャ!」と叫ぶ不思議なやつである(この他にも不思議な掛け声が多彩)。
・サウンドテスト
ストーリーモードの「ふっかつのおうぎ」を選び、パスワードを「ひりゅうのけん」と入力する。
・ボス戦対決モード
ストーリーモードの「ふっかつのおうぎ」を選び、パスワードを「たいけつ」と入力する。(ただし自動的にエキスパートモードになる)
・ステージ4からスタート
ストーリーモードの「ふっかつのおうぎ」を選び、パスワードを「いいいい いいいい」と3回続けて入力する。
(3回目を「みんみん」に変えることで聖水を99個装備した状態で始まる)
他のステージからはじめるパスワードも存在するが、何故か勝手にエキスパートモードになってしまうので省略(何故かステージ4だけは格闘モード)。
・エンディングを見る
ストーリーモードの「ふっかつのおうぎ」を選び、パスワードを「はりけえんきっく」と入力する。
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