リュウ・ハヤブサ  
 

忍者龍剣伝

テクモ

 アーケード(1988年

 

欧米人がおもいっきり忍者を勘違いした『NINJA』という生き物を題材にした、ファイナルファイトよりはむしろ『ダブルドラゴン』に近い感覚のベルトスクロールアクション。NINJAとは敵のスモウレスラーを倒したら、忍装束のままスシバーに寿司を食いに行くような生物のことでござる。別に忍んでるわけでもないのに、その挙動不審な歩き方が最高にイカス。ファミコンやPCエンジンで同名のゲームがいくつも発売されているが、どれもベルトスクロールではなく、スーパーマリオのような奥行きのない普通の横スクロールになっており、内容もシリアスな展開で敵が魔物だったりとせっかくの世界観が損なわれてしまっているのが残念。一応海外ではATARI リンクスという限りなくマイナーな携帯機でそれっぽいものは移植されているが、唯一の完全移植はX-BOXで発売された『NINJA GAIDEN BLACK』にてボーナスゲームとして解除できるもののみである。

北米での題名は『NINJA外伝』であり、どの辺がなんの「外伝」なのかは知らないが、主人公がゲスト出演している「デッド・オア・アライブ」シリーズの成功に肖って15年ぶりにX-BOXでリバイバルされたシリーズでは、日本でも『NINJA GAIDEN』として北米版のネーミングが使用された。ちなみにアメリカの一般人の間では読み方が「ニンジャ・ゲイデン」らしく、親切にその間違いを指摘してあげたら、逆にこちらが愚か者扱いされたのには恐れ入った・・・そして欧州版の題名は何故か『シャドウ・ウォリアーズ』(サニー千葉が80年代に主演した日本のドラマ「影の軍団」のパロディ?)。

実はメガドライブでもこのアーケード版に近い感覚のものが開発されていたが、何故か製作は中止となってしまい、どーゆー経由かはわからないが、ネットでそれのベータ版が所々出回っているらしい。