以前にゲームボーイで幽遊白書のゲームを4作も発売したことのあるトミーから当時の最新次世代機3DOで発売された、当時キャラゲーメーカーの間では流行だったセル画取り込み2D格ゲー。選択画面でキャラが喋りまくったり、ストーリーモードではアニメムービーが流れたりと当時主流だったSFCやMDと比べてハードスペックの違いを見せつけたが、肝心のゲーム部分がダメダメで、折角の綺麗なグラフィックも台無しになっている。操作はボタンがパンチとキックの2つのみで、どちらかのボタンを押しっぱなしにすることで体が白く点滅し、霊力ゲージを溜めながら動き回ることができるが、溜まる速度がとにかく遅く、ボタンを常に片方押しっぱなしにしないといけないので、結局スーファミの『幽☆遊☆白書2-格闘の章-』以上に使い勝手が悪い。グラフィックも見た目は綺麗だが、キャラの動きがガクガクで攻撃に重みや爽快感がまったくない。ナムコのスーファミ版『幽☆遊☆白書ファイナル ~魔界最強列伝~』や、トレジャーのメガドラ版『幽☆遊☆白書
~魔強統一戦~』の方が断然完成度は高く、はっきり言って同じトミーからゲームボーイで発売された4作品の方がよっぽど楽しめてしまうというのがなんとも切ない気分にさせられる。 |