自社製基盤で開発された前作に続き、今作はネオジオ/MVSで開発されたシリーズ第2弾。ストⅡと同じ6ボタン式だった前作と違って4ボタンしかないネオジオで発売された辺りに、多くのファンにカプコンがデータイーストを訴えたのは6ボタンだったからか?と思わせたが・・・じゃあアイレムの『パーフェクトソルジャーズ』やタイトーの『カイザーナックル』、セガの『バーニングライバル』にビデオシステムの『タオ体道』とかはどーなのよっていう・・・。んで、海外版は何故かタイトルが『Karnov's
Revenge(カルノフの逆襲)』になっており、まるで前作との関連性を完全に断ち切ろうとでもしているかのようなネーミングに、ひょっとしたらデータイーストを訴えたのって実はカプコンUSAなのでは?という疑問も浮かび出した。
とまぁ裁判の話はひとまず置いといて、今回は新キャラとしてヨンミーとザジィが追加され、最後まで1ラウンドも負けずにクリアすると同社のアクションゲーム『空手道』に登場した牛、オックスが隠しボスとして乱入してくる。また一部のキャラには隠し必殺技という、通常の「必殺技」以上、他ゲームでいうところの「超必殺技」未満って感じの、隙が大き目だったりコマンドがちょい特殊だったりする強力な必殺技が追加された。約1年後にはスーパーファミコンで『ファイターズヒストリー溝口危機一髪』と言う、今作のアレンジ版かと思いきや、ちゃっかり「続編」というポジションに落ち着いた作品(といってもキャラが大幅に減っている)が発売され、純粋な移植はないものかと思われたが、3年後という忘れかけた頃に(『水滸演舞-風雲再起-』よりも更に1年以上後)突然サターンで拡張ラムカートリッジを使用したハイクォリティな移植版が発売された。おそらくデータイーストは水滸を移植した頃に、まだ拡張カートリッジが存在してなかったことが相当悔しかったのだろう。
ちなみに95年当時コミックゲーメストで漫画化(全2巻)もされているが、あまりにもゲームとはかけ離れた内容に呆然とさせられたものであった。
そして98~99年辺りにデータイーストは惜しくも倒産してしまうが、本作の版権は「ジーモード」なる携帯アプリ製作会社に買い取られ、携帯向けに『餓狼伝説VSファイターズヒストリーダイナマイト』なる残念な出来のベルトスクロールゲームを配信した以外にも、SNKプレイモアの『キング・オブ・ファイターズMaximum
Impact A』とスパイクのPSPソフト『喧嘩番長3』にて溝口誠をゲストキャラクターとして「貸し出し」ている。 |