孫 悟空   べジータ   孫 悟飯   ピッコロ  
 
 
   

 


 
  リクーム   バータ   ギニュー   フリーザ  
 

ドラゴンボールZ

販売:バンプレスト 開発:コブラチーム

アーケード(9年)

 
ドラゴンボールZの格ゲーといえば大抵スーファミの『超武闘伝』シリーズを連想するが、実はアーケードでもバンプレストから2作も製作されていたのだ。開発はスーファミのジョジョやバスタードなどを手掛けたコブラチーム。操作はパンチ、キック、必殺技の3ボタンで、パンチ + キック同時押しで投げ、必殺技ボタンで必殺技を出したり、相手の飛び道具を弾き返したりすることができる。キャラクターのグラフィックはかなりでかく見た目も綺麗だが、いざ動き出すと必殺技がえらく地味で数も少なく、とてもドラゴンボールZの闘いとは思えないスローな動きとジャンプ動作が存在しないのが致命的。当然ジャンプの概念がないので相手の飛び道具を越えて連続技を叩き込むといったことはできず、レバーを上に入れると空中をフワフワと浮くだけである。それ以前に必殺技キャンセルなども存在しないので、連続技そのものが存在しない。こうしてみるとほとんど良い所無しに感じるが、実は『モータルコンバット』のように倒した相手にトドメを刺すことが出来たりする。もちろん首を飛ばしたりバラバラにしたりとエグイ表現ではなく、カメラがプレイヤーの背後に回ってトドメの必殺技(気弾系)を飛ばし、デカイ爆発が起きて終わりなのだが、悟空やピッコロが容赦無く悟飯にトドメを刺したりする姿は見ていて切ないものがある・・・。スペック的にスーファミはともかく、サターンやプレステになら問題なく移植できそうな内容だが家庭用への移植は一切無く、バータが使用キャラとして登場しているDBZ格ゲーは本作のみだったりする。

 

ドラゴンボールZ2

 
 


 

 
   
  孫 悟空   孫 悟飯   べジータ   トランクス   ピッコロ  
 
 



 



   




   
  ドクターゲロ   人造人間18   人造人間16   ミスターサタン   セル  
 

ドラゴンボールZ2SUPER BATTLE

販売:バンプレスト 開発:コブラチーム

アーケード(9年)

 

アーケード版ドラゴンボールZの続編で登場キャラも原作のナメック星編から人造人間篇に変わり、主役キャラ達も超サイヤ人となって登場。前作と比べキャラクターの大きさは 随分小さくなってしまったが、格ゲーとしての出来はかなり進歩したと言える。前作では少なかった技数が大幅に増えて見た目も派手になり、ジャンプもできるようになった上にゲーム速度もかなり上がった(ただしちょっぴり速すぎるような気も)。スーファミ版の『ハイパーディメンション』のように相手を上空に吹っ飛ばして空中エリアに切り替わることで空中戦となるシステムが追加され、全ボタン同時押しでゲージを溜めると見た目もかなり派手な超必殺技が使えるようになった。ボタンは弱パンチ、中パンチ、弱キック、中キックの4つで、弱 + 中の同時押しで強が出るようになっているのだが、何故初めから6ボタンにしなかったのかは謎で、かなり使いづらく、やはり連続技というものもあまり存在しないようだ。ジャンプが出来るようになったのは良いものの、ゲーム速度が速すぎるのかジャンプ動作そのものが速すぎるのか(バッタがピョンと跳ねるような感覚)せっかくのジャンプ攻撃もやたら使いづらく、激強なCPU相手にはあまり役に立たず、ミスターサタンが相手ですら苦戦させられるというのもどうにも腹立たしい。CPUがあまりにも超反応するため、各キャラの使いやすい技の一つか二つを相手が倒れるまで何度も繰り返すだけというプレイスタイルになりがちなのが勿体無い。前作同様やはり家庭用機への移植はなく、あまり世間に知られることなく消えていったわけだが、約2年後にスーファミで発売された『ハイパーディメンション』は、かなりこのゲームから影響を受けていることがわかる。