ファイナルファイト V

S FINAL FIGHT

 

アメリカ版、ナイフで刺しても血しぶきが出ません。ナイフで刺すというよりは『叩く』といった感じか。「お子チャマにそんな暴力表現を見せるのはけしからん!」という偽善的思考で規制したものと思われる。しかし、これは小さい子供達にとっては逆に間違った考えを植え付けるだけであって、「あっ、ナイフで刺しても血って出ないんだぁ~。じゃあ、ちょっとお兄ちゃん刺してみよーっと♪」(ザクッ!プシュー「うぎゃああああ!!」)といった感じに。最近はTVアニメとかの規制もすごく厳しくなってるようだが子供の教育上、逆に暴力の恐ろしさっていうものを教えておいてやった方がいいんですよ。そういう意味では北斗の拳とかは最高のアニメだったんですけどねぇ。まあ、最終的には親のしつけがすべてですけど。

 

アメリカでは『スラッシャー』とかいう名前に改名なされたようです、ダムドさん。『Damned』という言葉には「忌まわしい」とか「コンチクショー」とかいう意味の他にも、神学で「永遠の断罪をうけた」とかいう意味も含まれてるようで、おそらくそういった宗教的トラブルを避けるための配慮なのであろう。これだからいやですねぇ、宗教って。最近では『格闘超人』というゲームのBGMにイスラム教の唱えが聞こえたとかで発売中止・回収される始末になるし。ゲームよりも宗教を先に追放した方がよろしいのでは?

 

ダムドに続いてソドムも改名させられました。しかも『カタナ』です・・・この『Sodom』という名前も「罪悪・脱落の場所」といった意味の他にも宗教的に、罪悪の神に滅ぼされたという死海南岸にあった『パレスティナの古都』という意味もあるらしいです。しかし笑えるのがストリートファイターZERO2(米国ではALPHA2)に登場した時はちゃんとソドムという名前でした。かなりいい加減です、カプコンUSA。それともアメリカではファイナルファイトのソドムとストZEROのソドムは別人という設定なのでしょうか・・・あ、でもアーケード版はソドムのままだっけ。

 

あの名ゼリフもカプコンUSAの手にかかると、この有様です。これも多分、上記の二つと一緒で宗教的な理由が原因かと思われる。余談だが、アメリカで放映中の機動武闘伝Gガンダムではゴッドガンダムがバーニングガンダムという名前に変えられている。デビルガンダムもダークガンダムに。てゆーか、それじゃあもう『G』ガンダムじゃないんじゃ・・・とにかく自由の国アメリカでは『ゴッド』とか『デビル』といった単語は禁句のようです。あ、デスアーミーもダークアーミーだったからデス(死)もダメです。自由の国では言葉使いにも気を付けましょう。

 

バーがクラブですか・・・別にアメリカではバーのことをクラブと呼んでるわけでもないし、見た目も別にクラブってわけでもなさそうだし・・・ひょっとしてこれを見た未成年ゲーマー達の飲み屋に行きたくなる衝動を防ぐためとでも言うのでしょうか?たかがゲームの世界でどっかのバーに殴りこみかけたぐらいで未成年アルコール中毒にはなりません、誰も。つーか、クラブもたしか18歳以上じゃないと入れなかったような・・・でもコーディ達ってみんな二十歳以上だし・・・わからんです、カプコンUSAの考えることは。

 

石像の胸が布で隠されています。芸術の心もへったくれもない、カプコンUSA。別に石像のヌードなんか見たところで興奮したりしませんし誰も。多分。ましてそんなことで性犯罪を起こす変態バカがいたら、最初からマトモじゃないです、その人。あいかわらずどーでもいいことにこだわります、カプコンUSA。またやってくれました、さすが厳しいぜ自由の国。

 

  

一番知られているであろうロキシー&ポイズンの『シド&ビリー』への変更・・・「女を殴るのはけしからん」と言うことのつもりなのだろうが、実際の所、カプコンUSAはこの二人が実は男だという設定を知らなかったのか、もしくはそう言っても誰も信じないと思って、わざわざグラフィックを変更したものかと思われる。それともアメリカではニューハーフを殴ったらホモセクシャル差別としてでも取り扱われるのだろうか。何はともあれ、わざわざグラフィックを変えても、それでもまだヘテロセクシャルな男性にも見えないのだが、もしかしたらこれはロキシーとポイズンが性転換する前の姿という設定なのかもしれない・・・

                   

ビールからルートビアーへ変更。お子チャマ達のヒーロー(?)であるはずのコーディ達がアルコールを飲むのはけしからんということなのだろう。よく見るとこまかくグラフィックまで変えておりますカプコンUSA。でも、登場キャラみんな20歳以上だし、20歳以上の人もゲームします。

 

                   

ウィスキーからビタミン剤へ変更。確かにウィスキーよりはビタミンの方が体力は回復しそうだが・・・自由の国アメリカではアルコールは21歳から!

 

  

車椅子がなんらかの電動で動く、安楽椅子へと変貌。おそらく一番意味不明な変更点がこれかと思われる。障害者の人たちが訴えるとでも思ったのでしょうか、カプコンUSAは?「障害者を殴ってる~」とか「障害者が悪人扱いされてるぅ~」とか言って。そんなことで訴えるほどヒマでもないと思いますけどねぇ・・・障害者の方達も。

 

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