主に任天堂のドンキーコングシリーズの下請け、知る人ぞ知るバトルトードシリーズやファミコン版WWFレッスルマニア等を手がけたRareが開発したCGプリレンダキャラを使用した洋格ゲー。操作性はストⅡ派とモーコン派に分かれたアメリカンゲーマー達の両方をターゲットにしており、ストⅡタイプの6ボタン式で波動拳や昇龍コマンドのあるモータルコンバットといった感じで、やはり洋格ゲーにはお約束のフェイタリティも搭載されている。システム面ではオートコンボと呼ばれる、特定の技を当てることで自動的に繋がるプチ乱舞のような技が特徴。
アーケード版の販売元はミッドウェイだが、N64のハードウェアで開発されたということで、家庭版は販売元が任天堂USAとなっており、スーファミとゲームボーイ意外には移植されていない。アーケード版では背景が丸々プリレンダされたFMVムービーを使用しており、当時の2D格ゲーにはないカメラアングルなどが可能だったが、全体的にボヤけてしまって見栄えが良いとは言いがたい。SFC版では容量的にも再現は不可能とうこともあり、ラスタースクロールを使った普通のステージに簡略化され、キャラの拡大伸縮機能もなくなった。
海外では一部に熱狂的なファン層を得ており、モーコンだけではなくストⅡプレイヤーも意識している分、他の洋格ゲーよりは比較的遊べるが、日本では一切リリースされなかった。やはり日本人からみると感情移入しづらい登場人物や世界観(剣を持った骸骨、マネキンの形をした火や氷の塊、ただの恐竜とか)がどうも馴染めず、主人公の「エンドデゥー拳(?)」とか、とりあえずなんにでも「~拳」を付ければジャパニーズっぽいと思ってる所もなんか見てて恥ずかしいです。ネタとして笑える人は笑えるでしょうが、海外の子達はあくまでもマジメなつもりなので・・・ |