チャタンヤラクーシャンク

ミッチェル

 アーケード(9212

 

いわゆる「格闘ゲーム」というよりは、空手を題材にしたスポーツゲームで、もしあの『カラテカ』に続編が作られたらこんなんだろうなぁって感じのゲーム。しかし、空手といっても実戦的なフルコンタクト打撃系ではなく、スポーツ的なポイント式組み手シミュレーターなので、転ばされたり地面の線からはみ出したりするといちいち仕切りなおしになったりして、極真や大山空手などを経験してきた人間にとっては実際のポイント式組み手と同じでやたらと苛つく仕様になっている。他にも似たようなシステムを搭載しているゲームは『バトルクロード』や『飛龍の拳』シリーズ、SFCの『アストラルバウト』や『跆拳道』などがある。中でもこれは92年のゲームにしては、グラフィックは綺麗で動きもかなり滑らかだが、使用できるキャラが1種類だけで、対戦相手もCPUのアルゴリズムは多彩だが、すべて頭部に防具を被った色違いの同キャラ対戦が15戦程続く。てっきり最後は背景で常に動き回っていた、鬼面を被った歌舞伎風の審判がラスボスとして登場するものかと思いきや、結局そんなことはなかった・・・
が、ちょーじん的には映画『ベスト・キッド』でお馴染みのクレーンキック(鶴の舞)が使えるあたりが微妙にツボったりします。

ちなみにタイトルの「チャタンヤラクーシャンク」というのは琉球空手の型の一種で、漢字で書くと「北谷屋良公相君」だが、海外版のタイトル名はふっつ~に『ザ・カラテ・トーナメント』。