今回はファイナルファイト的なアクション要素を取り入れ、ボス戦では1対1か2対1協力プレーのどちらかとなっており、使用キャラは前作に登場した6体の内3体がパワーアップして(スピード系、パワー系、バランス系になって)帰ってきたものから選択。敵キャラは全部で七体だが、ラスボスと闘う前に、一度倒した6体ともう一度闘わなければならなくなっており、全体的に難易度高めだった前作よりも更に激ムズになっているため、協力プレー以外では正直ツライものがある。一応今作ではビルを引っこ抜いてアイテムをゲットし、ビルをそのまま相手に投げつけたりも出来きるようになり、パワーアップアイテムは2つ取って2段階にパワーアップできるようにもなったが、中には逆にパワーダウンさせるものもあるので注意しなければならない。前作の電流ロープやピンフォールなどのプロレスチックなシステムは排除され、より怪獣同士のケンカらしさが増したと言える。 正直『格ゲー』と呼ぶべきか怪しかったこのシリーズだが、実は海外でのみ発売されたメガドライブ版は完全に『格ゲー』となっている。実際ネオジオ版よりも出来が良いとの評判で、対戦がメインとなっているため序盤のアクション部分がなくなっているが、その分ネオジオ版やスーファミ版では使用できなかった敵キャラも容量的にデカすぎるファマーディー以外はすべて使えるようになっている。本来ラスボスであるファマーディーが削られているため、最後の相手は自操作キャラの同キャラ対戦となるが、全キャラに波動拳系コマンド、レバー入れ防御やレバー2回入れダッシュ等が追加されていて、投げ技も原作より遥かに使いやすくなっている。完全に2ラウンド制の格闘ゲームとなっていて、戦闘中に紛れ込んでくる雑魚モンスターやパワーアップアイテムはそのままで、ウザかったパワーダウンアイテムは排除されている。ハードの都合上グラフィックやサウンド面では多少他機種に劣るものの、この出来で日本国内で発売されなかったことは非常に悔まれることである。ただし、海外向けに何故か主役3体以外の敵モンスター全ての名前が変なものになっている(はじめから変というツッコミはなし)。
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