前作KOF12が本来あるべきはずだった姿・・・と思われる。ストーリー的にはKOF2003→KOFXIに続くアッシュ編最終章。キャラは女性格闘家チーム(舞、ユリ、キング)に加え、タクマ、バイス、K'、マキシマ、クーラ、そして餓狼伝説からKOFシリーズでは初登場となるホア・ジャイの9名が追加された。システム的には前回追加された相殺システムは排除されたかわりに、MAX発動させることでNEO
MAX超必殺技が使用可能になるハイパードライブという新ゲージが追加され、他にもゲージを仕様するEX必殺技や、必殺技を必殺技でキャンセルするドライブキャンセルなど全体的にゲージ周りの仕様が楽しくなった。
不満点としては中ボスの「斎祀(変身)」とラスボスの「血の螺旋に狂うアッシュ」が超反応で当身技やプレイヤーを長い間操作不能にする技を多用するというやたらイライラさせる性能であり、新しく追加された舞とユリの新デザインはアテナ程ではないにしても、やはり巨頭症に見えてしまってかなりの違和感があり、背景にはもはや人間の形すらしていない不気味なデザインの人物が妙に多いのも気になるところ。他にもテリーにパワーダンクがなかったり、リョウの虎皇拳が相変わらず飛ばなかったり、暫烈拳がやたらと覇王翔吼拳に化けやすかったりと色々不満もあるが、なんだかんだでシリーズ中最悪の評価だった前作と比べると大幅な進歩を遂げたと言える。
家庭版では新しくストーリーモードに加えて、ビリー・カーンと斎祀が追加され、有料DLCとして「炎を取り戻した庵」、「ネスツスタイル京」、「Mr.カラテ」の3人のコンパチキャラが配信された。個人的にはビリーを追加したのなら影二や山崎あたりも追加してもらいたいところだが・・・とりあえずカラー選択時にセレクトボタンを押すことでライデンの顔をビッグベアに変更したり京の衣装を学ランに変えたり出来るのは地味に嬉しいところ。 |